~コラム~ 簡易発見器について


 盗聴・盗撮関連 豆知識

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 簡易発見器について

昨今、安値で市販されている『簡易式の盗聴発見器』の実力は?

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昨今、安値で市販されている『簡易式の盗聴発見器』の実力は?

About simple detector ▽


 【簡易式盗聴発見器】

最近、低価格の簡易式である『盗聴器発見器』と銘打った製品が販売されるようになりました。

近所のホームセンターや家電量販店にも多量に吊り下げられて販売されていました。
一番安い価格の物だと1,980円という物まであります。

先ず最初にお伝えしたいのは、これらの安価な発見器の大半の物は『盗聴器発見器』では無く、『電波発見器』であるという事です。

ほとんどの製品は盗聴器だけを発見してくれる機器ではなく、電波に反応して知らせてくれる機器である、という認識が良いでしょう。

つまり、これらの簡易発見器を使用してみて反応が出た場合は「盗聴器が有る」という事では無く、「何らかの電波が有る」という事です。

ここまでの基礎知識などで前出しましたように、流通している盗聴器の99,9パーセントは電波を発信するものであると言っても過言ではありません。

従って、電波を発見してくれるこれらの簡易発見器も、盗聴器から発信される電波を感知して教えてくれますので有効と言えば有効かもしれません。

しかし、『電波発見器』なので何らかの電波を感知して反応を示したとしても、その電波は盗聴器から発信されている “盗聴電波” なのか?、それとも普段飛び交っている “他の電波” なのか?、確実なところは判らないのです。

『電波』と一口に言っても、現在我々が生活している空間には数え切れない種類の様々な電波が飛び交っています。

ラジオの電波、テレビの電波、携帯電話の電波は元より、固定電話のコードレス電話、アマチュア無線、業務無線、鉄道タクシーバス運行無線、消防、救急、警察、防災無線、特定小電力電波に車のキーレス電波まで・・
更に細かく言えばテレビのスイッチを入れただけで走査線信号の電波が出ます。

このように目に見えなくても飛び交っている電波は無数に存在しており、つまり簡易発見器によってはこれらの電波にも反応を示す場合が多々あるという事なのです。

又、このような簡易発見器は電波以外にも家電製品から発せられる電磁波にも反応する場合もあります。

このような事からも、簡易発見器を使用して反応が出たからといって「やっぱり本当に盗聴器が仕掛けられていた・・」と、急に不安になる必要も無いという事です。

最近出回っている簡易式の盗聴器発見器。
正確には盗聴器だけを発見する物ではなく、電波を発見する製品である。
あくまでも “簡易” であって、これらに絶対的な信頼を抱く事は危険であり、その反応だけで何らかを評価したり判断する事は「不安を助長」したり、「盗聴器を見逃す」結果になる場合もあります。

最近出回っている簡易式の盗聴器発見器。
正確には盗聴器だけを発見する物ではなく、電波を発見する製品である。
あくまでも “簡易” であって、これらに絶対的な信頼を抱く事は危険であり、その反応だけで何らかを評価したり判断する事は「不安を助長」したり、「盗聴器を見逃す」結果になる場合もあります。

これらの簡易発見器に絶対的な信頼を持ってしまうといらぬ不安が増してしまう恐れもあり、誤解が増す結果となる場合もありますのでご注意下さい。

当方でもこれらの簡易発見器を実際に購入してテストした事がありますが、「実際に本物の盗聴器に1メートルまで近づけても全く反応を示さず、盗聴器本体から離した部屋の中央の何も無い空中で反応する」といった現象が起きた製品もありました。

これは空中を飛び交っている何らかの電波に反応したのでしょう。

ある一定以上の強い電波だと反応を現す場合があったりもするので、たまたま近くの道路を無線で通信していたトラックが通過した際に反応した可能性もあります。

又、これら簡易発見器は『盗聴器の発見器』と銘打っている以上、ある程度の盗聴電波の周波数には感知して反応を示してくれるはずと思われますが、完全に盗聴電波ではなくともそれに近い周波数の他の電波でも反応してしまう事も確認しています。

中には、電波ではない電磁波に反応を現した製品もあり、特にインターネットへ接続する為の機器であるモデムやルーターへ近付けると反応する製品は多くありました。
(モデムやルーターからは結構強い電磁波が発生している事が実感できます。)

これらの簡易発見器の中には、仕掛けられた盗聴器の場所が特定できるように盗聴器に近づくに連れてランプやブザーで知らせる機能を持った製品もあるようですが、もし本当に盗聴器に反応した場合であってもそこから実際に仕掛けられている場所を特定するのは困難であるという事も言えます。

盗聴電波はとても反射しやすいものなので様々な方向から反射して来る為、そのような機能はさほど当てになりません。

結果的には、我々のような探偵や専門の発見業者が使用する高品質の機材に比べれば格段に感度が鈍い物がほとんどで、当然ですが専門の調査機器と同等の感度や性能であれば我々もこのような簡易発見器を持って調査を行っている事でしょう。

数千円の安値で小型で持ち運びに便利で、それで全ての盗聴器を発見できるのであれば、我々はわざわざ高額な専門的な調査機材を買い揃える必要はないのですから・・

我々のような、ある程度以上知識のある人間が簡易発見器を使用しない理由はこれらのような事からです。

このような安価の簡易発見器の使い方としては、盗聴器が仕掛けられていそうな怪しい所に極力近付けてみて反応を見るといった使い方が最も良いと思われますが、やはりそれはあくまでも参考としての評価であり、その結果「反応が無かったから盗聴器は無い」と判断してしまうのも危険だと言えます。

結論では、〔数千円の安値の簡易発見器の効果〕に対しての答えは=
『感度は鈍く、専門的な調査機材の性能は有していない』、
『決して盗聴器だけに反応する物ではなく、様々な他の電波にも反応する製品は多い』、
『盗聴電波に反応を示したとしてもそれを音声として確認出来る製品は少ない故、それが本当に盗聴電波なのか他の電波なのかを判断するのは非常に困難である』、
といったところでしょうか。

前述したように、これら簡易発見器を参考程度に使用してみる事は良い事かもしれませんが、その結果に絶対的な信頼を持ってはならず、盗聴器の有無はこれだけでは判断しない方が良いと思います。